薬価: 18.6 円 / 1mg1錠
特徴: アマリールは血圧を下げる薬です.しかし糖を分解するインスリンを直接投与している訳でなく,すい臓に働きかけインスリンの分泌を増やすことで,血糖値を下げます.おもに,2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)に用います.日々の血糖値を適切に保つことは,将来起こるかもしれないさまざまな合併症の予防につながります.
副作用: 薬の効きすぎによる低血糖症状の振るえ・ふらつき等あらわれたら,すぐに甘いもの(糖分)をとるようにします.糖分としては,吸収の良い砂糖がおすすめで10〜20gをとるようにしてください.外出のときにも持ち歩くようにしましょう.そのほか糖分の多いジュースなどでもかまいませんが,アメ玉は溶けるのに時間がかかるので向いていません.
なお,αグルコシダーゼ阻害薬(グルコバイ,ベイスン,セイブル等)を併用している場合は,病院から渡されるブドウ糖をとるようにしてください.すぐに糖分をとれば15分くらいで治ってきますが,医師への報告も忘れないようにしましょう.
万一飲み忘れたら,その1回分は抜かしてください.絶対に,2回分を1度に飲んではいけません.体調が悪く,食事がとれていないとき,下痢をしているとき,あるいは激しい運動の前後,疲労のひどいときなどは,薬の量を減らしたり休薬したほうがよいことがあります.そのようなときの対処法を医師から聞いておきましょう.
アマリールはすい臓β細胞を刺激してインスリン分泌を促進します.うちの母のように糖尿病が深刻化してなく,インスリン注射まで必要ない人は,アマリールなどの投薬治療で糖尿病の進行を止めることができるようです.他にも同様のメカニズムの薬がありますが,これからさらに母の血液検査値が良くなれば,アマリールより作用の弱い薬に変更してもらえます.ですので,早期治療・食事・運動療法によって,随分糖尿病の進行は抑えられ,糖尿病レベルを低下させることが出来るようです.
なお,腎臓病など持病のある人,また体の状態が悪いときなどで低血糖を起こすおそれのある場合は使用を控えます.高齢の人も低血糖症を起こしやすいので,少量より開始するなど慎重に用います.